鮎釣り師ガバチャのひとり言

釣りあげた鮎で仲間と酒を飲む   これ人生のユートピア!


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     谷口おとり店のマドンナさんが一番好きだという景色を、ガバチャも好きになった。
     山と川が遠近法のように奥まったコントラストは、万物の精霊が漂う結界への入り口と言ってもよさそうだ。

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     一歩足を踏み入れると、目の覚めるような清流が現れる目
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     冷たい水に手を浸し川底に手を突っ込む。
     なっ、温かいドンッ

     その時、ここがただ単に美しいだけでないことにボクらは驚く。
     ここは地底に高熱のマグマがあることを触感できる、エリア丸ごとのパワースポット。

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     このパワースポットにおびただしい鮎が群れ集う。
     鮎は急激に水温が2度上がると死んでしまうのだが。
     眼下のじゃれ合いはそんなことお構いなしだ。

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     ここは和歌山県熊野の川湯温泉。
     河原を掘ると温泉になるという不思議なところ。
     
     この日土曜日、1時間半で17匹の鮎を掛けたボクの釣果。
     よりも、一昨日に日高川の鮎釣り名人が134匹釣ったのが気になったのか、オーイカズ会長と細やんと放流男が急遽明日の日曜日に来ることになった。

     この川の畔で車中泊をして夜明けを待つことに。
     ひとりビールを飲んでいると、マドンナさんが通りかかる。

    「ここはお猿さんが多いから気をつけて」とのこと。
     確かに頭上の林でキーキー遊んでいる。

     マドンナさんと少し話して、アルコールの入ったボクは泥のように眠った。
     夜中、コンコンと誰かがドアをノックする。

     恐る恐る顔を上げると美人顔のお猿ちゃん。
     ウィッキーラブラブ、と車から降りるとボクは悲鳴を上げた叫び

     ゾンビの猿たちがよたよたと寄ってくる。
     と、突然マイケルジャクソンのスリラーがミュージックオン。

     ヒコヒコ腰を揺らして、一緒に踊るわ踊るわにひひ音譜
     ・・・・変な夢。

     夜が明けると霧雨が舞っていた。
     さて、今日はどこで鮎釣りしようか。

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     三人組が到着し、そっこう耳打橋に行った。
     オーイカズ会長は、のっけから根掛かりをした鮎の回収に手を焼いている。

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     チョイワルおやじの細やんは、アルカポネのような不敵な笑いで瀬肩のチビ鮎をいじめまくり。
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     午前中で20匹前後というまずまずの釣果。
     ただ、猛暑のような暑さがおっさんたちの体力を簡単に奪っていく。

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     ガバチャ降参。
     お先で~す。
     三人は昼弁食べてからも鮎釣りすっとのこと。

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     帰り道。
     お気に入りのこんにゃく寿司を買って舌鼓をポンポン打ちまくる。

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     あんまり旨いのでもう一つ追加購入。
     暴れ太鼓のように舌鼓の乱れ打ち~。

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     仕事が忙しくて一年近く高知に帰郷できていない。
     元気な証拠にと、この熊野の美鮎を高知の両親に送ってあげることにしたニコニコ

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    マドンナさんのいる谷口おとり店はこちら。

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    ポールマッカートニーは不世出の天才だ!!




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     滑りコケながらも急な小道を駆け下りると、誰もいない。
     青く煙るなだらかな稜線に目を奪われる。

     やはり、造物の主神は定規を使い得ぬフリーハンドの天才だった。
     空は小さく切り取られ、その底にへばりついたボクの息づかいと川の流れがシンクロす。

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     鵜の目鷹の目。
     ボクの瞳は一万ボルト音譜、で川底の鮎を探知する。

     対岸のアメ色の石に LOCK ON目
     素早く仕掛けをセットし、おとり鮎に鼻カンを通す。

     ソリッド穂先を強引に曲げて、おとり鮎をグィと沈めたらチュンドンッだ。
     ポンと抜いたらかわいらしいチビ鮎が腹を返した。

     三十秒で一匹目ゲットの幸せ者。
     鮎釣り師は釣れたら無邪気な幸せ者に、釣れなければ言い訳上手な哲学者になれるにひひ

     
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     ブリブリバリバリ、ギュンギュンポコポコ、次々と良型が釣り上がる。
     夢中になっていると、いつしか下流の川霧が上ってきた。

     すっぽり包まれ、周囲がかすむ。
     ギィーと怖気(おぞけ)たつ山鳥の鳴き声に、首をすくめて魔境を見上げた。

     ん・・目はてなマーク

     デデッ・デェ~タァ~ドクロ
     驚きすぎてコケかかった。

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     なんじゃぁこりゃー叫び
     おとり鮎の空中ブランコ。

     大きなハエがたかってるし。
     山紫水明にホラーな場面はいらないよぉ~。

     わぁぉ、落ちた。
     ひぇ~、こっちに流れてくるあせる
     くんな くんなぁ~走る人

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     とか・・・いろいろあったけど、腹時計が12回鳴ったので納カーン。
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     三時間で17匹釣ったもんねー、だ。
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     へへ・・この調子で昼からも釣ったら、30匹は超えるでしょう。
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     計ったら18センチクラスも何匹かおりましたゾイン。
     グゥ~。
     律儀に腹時計が12時半を告げる
    。
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     機嫌良く昼食をとっていると、鼻の頭にポツリと水滴。
     パラパラ雨が降ってくる。

     なんとなく気分転換。
     川霧が気色悪いので場所変えしようとうろちょろしましたが、この日はどこも川霧だらけ
    むっ

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     じゃあ、と隣の大塔川にまわってみました。
     河原を掘ると温泉が出てくるという川湯温泉。
     その河原で竿を出しておられる方もおりましたが、足元は温いのでしょうか、ねべーっだ!

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     ドシャドシャに雨あしが強まったので、観念して帰路につくことに。
     熊野路を愛車ぶっ飛ばかしながら、総括と自己批判とくしゃみが続く。

     とにかく、初めて行った四村川は良かった良かった合格
     こんどこそ、たくさん釣ってマドンナさんにカチンコスペシャルしてもらおうっとニコニコ

     それにしても、この谷口おとり店に張ってあった大爆釣が気になるんだよな~。

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    マドンナさんのいる谷口おとり店はこちら。

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