家内が神戸のボクの単身赴任先に来て一ヶ月がたつ。
一緒に住み始めて数日ほどたった時のことである。
「みょうに体中がかゆいのよね」と家内。
やがて赤いプツプツが首の回りやウデに目立ち始め、ついに家内は医者に行った
医者から「家ダニですね。清潔にしてください」と言われ赤面したという。
思い当たる節はある。ボクは片付けが苦手で、単身生活の社宅はこの1年でタヌキの巣のようになっていた。それで家内が来るからと掃除をしてアースレッドまでたいてお迎えしたのに、この有様。
にしても、不思議なのはボクが一カ所もかまれていないことだ。
人間には虫にさされやすい体質があるのだろうか、あるいはボクには免疫ができてしまっているのかもしれない。
気の毒に思い、再び大掃除をしたのだが家内のダニ騒動は収まらない。
「部屋じゃなくてあんたにダニがついてんじゃないのっ」
とついに家内にかみつかれた
朝目が覚めると家内はスタコラ朝食の仕度をして出て行く。
まさか、沢尻エリカ様のようにこのまま帰ってこないんじゃないだろうな
いやいや酸いも甘いもかみ分けたオバタリアンに万がひとつもそれはあるまい、と家ダニから逃げるようなグッバイモーニングの家内を何ともやるせない視線で見送る毎日なのである
と、グッバイモーニングに聴き惚れてたら玄関のドアがカチャリと開いた。
やや、家内が戻ってきたぞ
「あー、ダニの薬忘れてたわ、薬薬どこやったかな、んん・・ダニが・オバタリアンが・・・・おっさーん! ノーテンキなブログかいてんじゃないわよ。さっさと出勤しなさいっ」

バキッ

ってて、グッパイ モ~ニングぅ・・う

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一緒に住み始めて数日ほどたった時のことである。
「みょうに体中がかゆいのよね」と家内。
やがて赤いプツプツが首の回りやウデに目立ち始め、ついに家内は医者に行った

医者から「家ダニですね。清潔にしてください」と言われ赤面したという。
思い当たる節はある。ボクは片付けが苦手で、単身生活の社宅はこの1年でタヌキの巣のようになっていた。それで家内が来るからと掃除をしてアースレッドまでたいてお迎えしたのに、この有様。
にしても、不思議なのはボクが一カ所もかまれていないことだ。
人間には虫にさされやすい体質があるのだろうか、あるいはボクには免疫ができてしまっているのかもしれない。
気の毒に思い、再び大掃除をしたのだが家内のダニ騒動は収まらない。
「部屋じゃなくてあんたにダニがついてんじゃないのっ」

とついに家内にかみつかれた

朝目が覚めると家内はスタコラ朝食の仕度をして出て行く。
まさか、沢尻エリカ様のようにこのまま帰ってこないんじゃないだろうな

いやいや酸いも甘いもかみ分けたオバタリアンに万がひとつもそれはあるまい、と家ダニから逃げるようなグッバイモーニングの家内を何ともやるせない視線で見送る毎日なのである

と、グッバイモーニングに聴き惚れてたら玄関のドアがカチャリと開いた。
やや、家内が戻ってきたぞ

「あー、ダニの薬忘れてたわ、薬薬どこやったかな、んん・・ダニが・オバタリアンが・・・・おっさーん! ノーテンキなブログかいてんじゃないわよ。さっさと出勤しなさいっ」


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花より団子
-
- カテゴリ:
- 何気ない日常の出来事
昨日、桜の通り抜けに行ってきました。
かの有名な大阪天満橋の造幣局です。
とにかく人の多さにびっくらしました。
桜もきれいだけど花より団子のガバチャとしては屋台が気になって気になって
もうがまんできねえ
屋台に突入
サザエの壺焼きでいっぱいやったら、腰に根が生えたように動かなくなった。
おねえちゃ~ん、焼きそばとおでんもちょうだ~い。
むぐ、おいしー。むぐむぐ・・・グビグビ
ゲホッ、腹割れそう
桜の花ってのはたいしたものだね。
わずか一週間ほどの命でここまで人の心を引きつけるのだから。
と、太鼓腹を突き出して再び桜通りへと繰り出した。
晴天で心地よい風が頬をなでる。
今年は天候が優れなかったけどあの言葉は本当なのかもしれない。
3月の風と4月の雨が美しい5月をつくるって。
ゲホッ・・・食べ過ぎてくるし~
帰りに薬局で胃薬でも買お~う。
こんな感じでーす。
桜の花が写ってないやん、てかぁ
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かの有名な大阪天満橋の造幣局です。
とにかく人の多さにびっくらしました。
桜もきれいだけど花より団子のガバチャとしては屋台が気になって気になって

もうがまんできねえ
屋台に突入
サザエの壺焼きでいっぱいやったら、腰に根が生えたように動かなくなった。
おねえちゃ~ん、焼きそばとおでんもちょうだ~い。
むぐ、おいしー。むぐむぐ・・・グビグビ

ゲホッ、腹割れそう

桜の花ってのはたいしたものだね。
わずか一週間ほどの命でここまで人の心を引きつけるのだから。
と、太鼓腹を突き出して再び桜通りへと繰り出した。
晴天で心地よい風が頬をなでる。
今年は天候が優れなかったけどあの言葉は本当なのかもしれない。
3月の風と4月の雨が美しい5月をつくるって。
ゲホッ・・・食べ過ぎてくるし~

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コギャル語考
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- カテゴリ:
- ガバチャのアホなお話
一昔前に、コギャル語というものがあった。
チョベリバは超very badの略で最悪、ホワイトキックはしらける、チョーMMはすごくまじむかつく、チョーマオモはまぶたがすごく重たいつまり眠たい、オケルはカラオケに行く、ドキムネは胸がドキドキする、グリコ状態はお手上げ、コムロするは徹夜すること、ブルーいるは気が滅入ること、マブダチは親友のこと、鼻ピーは鼻ピアスのこと、キムタコは木村拓哉のまねをしても顔がついていってない男のことをさすとのことだった。
では、
昨日友達とカラオケに行って明け方まで飲んで、眠たさをこらえて何とか川にたどり着き竿を出したらのっけから大きな鮎がかかって引き上げようとしたら糸が切れて悔しかった。その後釣れずに昼飯を迎えた鮎釣り師ガバチャ。
この状態をコギャル語でやってみるとどうなるのか。
キムタクのしゃべり方で一緒に釣りに来たアラ還のオーイカズさんを相手に昼飯のおにぎりを食べながらの想定でガバチャがやってみよう。
昨日さぁ、マブダチとオケルでコムロしてチョーマオモなんだよね。でも朝一番ででかい鮎がガツンときてさドキムネだったんだけどさぁ糸が切れてグリコ状態なんだよね。のっけからチョベリバで思い出すたびチョーMMなんだよね。その後は全然釣れなくてさぁブルーいるになっちゃって今はホワイトキックな気分なのさ。
「??・・・ガバチャさんどッかでコケて頭打った」
と心配そうなオーイカズさん。
「へへへー、コギャル語よコギャル語」
と得意顔のボク
「コギャル語」
と口元を緩めるオーイカズさん。
「そうコギャル語。オーイカズさんコギャル語って知らないでしょう」
「なんやガバチャさん、キムタコしてたんか」
「わぉ!
カズさんコギャル語知ってたんか」
「だいたいさっきからおにぎりの米粒が小鼻について鼻ピーみたいになってるでヨ」
「は、鼻ピー?! くやし~」
ってな感じのやりとりになるのがオチか。
これじゃあ鮎も釣れんわな
元ギャルの彼女が歌った、秀逸の一曲に ガバチャ ドキムネ
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チョベリバは超very badの略で最悪、ホワイトキックはしらける、チョーMMはすごくまじむかつく、チョーマオモはまぶたがすごく重たいつまり眠たい、オケルはカラオケに行く、ドキムネは胸がドキドキする、グリコ状態はお手上げ、コムロするは徹夜すること、ブルーいるは気が滅入ること、マブダチは親友のこと、鼻ピーは鼻ピアスのこと、キムタコは木村拓哉のまねをしても顔がついていってない男のことをさすとのことだった。
では、
昨日友達とカラオケに行って明け方まで飲んで、眠たさをこらえて何とか川にたどり着き竿を出したらのっけから大きな鮎がかかって引き上げようとしたら糸が切れて悔しかった。その後釣れずに昼飯を迎えた鮎釣り師ガバチャ。
この状態をコギャル語でやってみるとどうなるのか。
キムタクのしゃべり方で一緒に釣りに来たアラ還のオーイカズさんを相手に昼飯のおにぎりを食べながらの想定でガバチャがやってみよう。
昨日さぁ、マブダチとオケルでコムロしてチョーマオモなんだよね。でも朝一番ででかい鮎がガツンときてさドキムネだったんだけどさぁ糸が切れてグリコ状態なんだよね。のっけからチョベリバで思い出すたびチョーMMなんだよね。その後は全然釣れなくてさぁブルーいるになっちゃって今はホワイトキックな気分なのさ。
「??・・・ガバチャさんどッかでコケて頭打った」
と心配そうなオーイカズさん。
「へへへー、コギャル語よコギャル語」
と得意顔のボク

「コギャル語」
と口元を緩めるオーイカズさん。
「そうコギャル語。オーイカズさんコギャル語って知らないでしょう」
「なんやガバチャさん、キムタコしてたんか」
「わぉ!
カズさんコギャル語知ってたんか」「だいたいさっきからおにぎりの米粒が小鼻について鼻ピーみたいになってるでヨ」
「は、鼻ピー?! くやし~」

ってな感じのやりとりになるのがオチか。
これじゃあ鮎も釣れんわな

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脱マニュアル通り
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- カテゴリ:
- 何気ない日常の出来事
なんの店だったか、ある飲食店に入ったら若いウェイトレスが笑顔満面で「ハイ喜んで!」を連発する。
「あのぉ注文を」
「ハイ喜んで!」
「あのぉお水を」
「ハイ喜んで!」とやたら快活だ。
ボクはトイレをこらえていたので「あのぉトイレは?」と場所を訊いたら「ハイ喜んで!」ときた。
そんなんで喜こばれてもなぁ、と本人を見たら口に手を当て紅潮していた
よく行く吉野家は「はい並いっちょう~」と誰かが言うと「はい並いっちょう~」と店員同士で呼びかけ合う。「はい駐車場に車一台入りましたぁ~」「はいお持ち帰りひとつ入りま~す」などとやたら呼びかけ合いの威勢が良い。
食べ終わってお勘定の時に「レシート下さい」と言ったら、「はいっレェシート一枚出ま~す」「はいっレェシート一枚出ま~す」とやられた。
たった300円弱のブタ丼だヨ。
手のひらに隠れるような小さなレシートでそこまで吠えまくられてもな~、とチト恥ずかしく思った
どれもこれもマニュアル通りなのだろう。
人のことは言えない。
ボクの職場もマニュアルで動いている。
気がつけばマニュアル本を開きみんなで応用の利かない前例主義に陥っているのだ。
たった一冊の本が職場を統制し、大げさに言えば社会全体を作り出している。
考えてみれば滑稽でもある。人間とはそれほど単純に統制されるものなのダ。だが、やがて身体能力を遙かに超えて発達した武器を身につけるに至った今日を考えれば笑えない。
大切なのは柔軟なる応用と見直しだ。
その感性は職場では磨かれない。
鮎釣りでなら磨かれる
。
マニュアルのない経験だけの世界にひたるとよくわかる。
長竿を持って川に入る。
隣の釣り人が前の深場に進むと自分はもっと前に出ようとする。最初は膝ぐらいしか浸かってなかったのに互いの意地がぶつかり合い、だんだん前に出て気づいたら胸まで浸かっていたりする。
そしてついに流されたり、流されなくとも対岸の木に竿先を絡めたりして、も~っとか焦って竿を引っ張るとテグス糸につながったおとり鮎が木の上に吊り上がって行く。
くそーっと引っ張ればよけい上がっていってついに雑木の上で宙ぶらりんになる。水遊びの家族連れらに笑われ、寄ってきたカラスにまでカァカァと笑いたてられ、赤面してすたこらと退散だ
対処マニュアルはない。
何から何までが偶然だ。
だから楽しい。
応用と見直しがじゃんじゃん磨かれる。
そうだいいことを思いついた。
あの「ハイ喜んで!」のウエイトレスに「今度ボクと一緒に鮎釣りに行きませんか」と誘ってみよう。
マニュアル通りなら間違いなくいい返事が返ってくるはずだ
ウェイトレスがこの方によく似ていましたネ。
こんな笑顔ならマニュアル通りでもウェルカムだぜ
この方には天性の応用と見直しが備わっているようで好感が持てます
踊りだけならマイケルジャクソンに追いついた?
演歌の世界にエレキで応用と見直しを取り入れようとするこのお方には脱帽
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「ハイ喜んで!」
「あのぉお水を」
「ハイ喜んで!」とやたら快活だ。
ボクはトイレをこらえていたので「あのぉトイレは?」と場所を訊いたら「ハイ喜んで!」ときた。
そんなんで喜こばれてもなぁ、と本人を見たら口に手を当て紅潮していた

よく行く吉野家は「はい並いっちょう~」と誰かが言うと「はい並いっちょう~」と店員同士で呼びかけ合う。「はい駐車場に車一台入りましたぁ~」「はいお持ち帰りひとつ入りま~す」などとやたら呼びかけ合いの威勢が良い。
食べ終わってお勘定の時に「レシート下さい」と言ったら、「はいっレェシート一枚出ま~す」「はいっレェシート一枚出ま~す」とやられた。
たった300円弱のブタ丼だヨ。
手のひらに隠れるような小さなレシートでそこまで吠えまくられてもな~、とチト恥ずかしく思った

どれもこれもマニュアル通りなのだろう。
人のことは言えない。
ボクの職場もマニュアルで動いている。
気がつけばマニュアル本を開きみんなで応用の利かない前例主義に陥っているのだ。
たった一冊の本が職場を統制し、大げさに言えば社会全体を作り出している。
考えてみれば滑稽でもある。人間とはそれほど単純に統制されるものなのダ。だが、やがて身体能力を遙かに超えて発達した武器を身につけるに至った今日を考えれば笑えない。
大切なのは柔軟なる応用と見直しだ。
その感性は職場では磨かれない。
鮎釣りでなら磨かれる
。マニュアルのない経験だけの世界にひたるとよくわかる。
長竿を持って川に入る。
隣の釣り人が前の深場に進むと自分はもっと前に出ようとする。最初は膝ぐらいしか浸かってなかったのに互いの意地がぶつかり合い、だんだん前に出て気づいたら胸まで浸かっていたりする。
そしてついに流されたり、流されなくとも対岸の木に竿先を絡めたりして、も~っとか焦って竿を引っ張るとテグス糸につながったおとり鮎が木の上に吊り上がって行く。
くそーっと引っ張ればよけい上がっていってついに雑木の上で宙ぶらりんになる。水遊びの家族連れらに笑われ、寄ってきたカラスにまでカァカァと笑いたてられ、赤面してすたこらと退散だ

対処マニュアルはない。
何から何までが偶然だ。
だから楽しい。
応用と見直しがじゃんじゃん磨かれる。
そうだいいことを思いついた。
あの「ハイ喜んで!」のウエイトレスに「今度ボクと一緒に鮎釣りに行きませんか」と誘ってみよう。
マニュアル通りなら間違いなくいい返事が返ってくるはずだ

ウェイトレスがこの方によく似ていましたネ。
こんな笑顔ならマニュアル通りでもウェルカムだぜ

この方には天性の応用と見直しが備わっているようで好感が持てます

踊りだけならマイケルジャクソンに追いついた?
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通勤の彼女
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- カテゴリ:
- ガバチャのエッセイ
神戸に来てから、毎朝通勤で出会う女性がいる。
年の頃なら30前後。
彼女はいつも足早な通勤ラッシュの群れに飲まれ、そして一人ぽつんと置いて行かれる。
足が悪く、びっこを引いているのが原因だ。
ある日、ボクはいつもより早く社宅を出た。
ずいぶんと手前の信号で彼女の後ろ姿に追いついた。
彼女を追い越し横断歩道を半分ほど渡ったところで青の信号が点滅しはじめた。
まさか、と思って後ろを見たら彼女が血相を変えて向かってくる。
不自由そうに体を左右に動かしながら一生懸命歩いている。が、どう考えても渡りきるのはムリだ。
彼女は駆けることができない。
どんなにがんばっても、健常者の歩く速度の半分程度だ。
歩行信号が赤に変わる。
ボクは観念し、横断歩道の途中で立ち止まって彼女を待った。
車の方に大きく手を挙げ何度も頭を下げた。
ハンドルを握るおじさんの口がとんがる。
後続の車のクラクションが鳴り、通勤の群れが振り向く。
彼女は満身で息を切らせ、ボクに追いつくと一緒に何とか渡りきった。
一斉にエンジン音を上げて車が発車する。
彼女は俯くとはぁはぁと肩で息をした。
「大丈夫ですか」と声をかけると、彼女は息を整えながら「すいませんでした」と深く頭を下げた。
気をつけてくださいね、とやんわり返しボクはまた歩き始めた。
あの状態でなんであんなにムリをするのだろう、とボクは思った。
がしかし、よくよく考えるとボクだって似たようなことは何度もしていた。
彼女にどんな事情があったのかはわからないが、下手をすれば車いすや外出もままならないことになっていたのかもしれない。
外を歩けるって楽しいことだよな。
少しぐらい歩く速度が遅かったとしても、ボクと彼女の間にさほどの径庭もないよ。
そう思い直して振り返ると、彼女の不自由そうに歩く姿ががぜん生き生きとして見える思いがしてなぜだか嬉しくなった。
がんばれ彼女!!
君もガバチャもオンリーワンでいいぞ。
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年の頃なら30前後。
彼女はいつも足早な通勤ラッシュの群れに飲まれ、そして一人ぽつんと置いて行かれる。
足が悪く、びっこを引いているのが原因だ。
ある日、ボクはいつもより早く社宅を出た。
ずいぶんと手前の信号で彼女の後ろ姿に追いついた。
彼女を追い越し横断歩道を半分ほど渡ったところで青の信号が点滅しはじめた。
まさか、と思って後ろを見たら彼女が血相を変えて向かってくる。
不自由そうに体を左右に動かしながら一生懸命歩いている。が、どう考えても渡りきるのはムリだ。
彼女は駆けることができない。
どんなにがんばっても、健常者の歩く速度の半分程度だ。
歩行信号が赤に変わる。
ボクは観念し、横断歩道の途中で立ち止まって彼女を待った。
車の方に大きく手を挙げ何度も頭を下げた。
ハンドルを握るおじさんの口がとんがる。
後続の車のクラクションが鳴り、通勤の群れが振り向く。
彼女は満身で息を切らせ、ボクに追いつくと一緒に何とか渡りきった。
一斉にエンジン音を上げて車が発車する。
彼女は俯くとはぁはぁと肩で息をした。
「大丈夫ですか」と声をかけると、彼女は息を整えながら「すいませんでした」と深く頭を下げた。
気をつけてくださいね、とやんわり返しボクはまた歩き始めた。
あの状態でなんであんなにムリをするのだろう、とボクは思った。
がしかし、よくよく考えるとボクだって似たようなことは何度もしていた。
彼女にどんな事情があったのかはわからないが、下手をすれば車いすや外出もままならないことになっていたのかもしれない。
外を歩けるって楽しいことだよな。
少しぐらい歩く速度が遅かったとしても、ボクと彼女の間にさほどの径庭もないよ。
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