滑りコケながらも急な小道を駆け下りると、誰もいない。
 青く煙るなだらかな稜線に目を奪われる。

 やはり、造物の主神は定規を使い得ぬフリーハンドの天才だった。
 空は小さく切り取られ、その底にへばりついたボクの息づかいと川の流れがシンクロす。

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 鵜の目鷹の目。
 ボクの瞳は一万ボルト音譜、で川底の鮎を探知する。

 対岸のアメ色の石に LOCK ON目
 素早く仕掛けをセットし、おとり鮎に鼻カンを通す。

 ソリッド穂先を強引に曲げて、おとり鮎をグィと沈めたらチュンドンッだ。
 ポンと抜いたらかわいらしいチビ鮎が腹を返した。

 三十秒で一匹目ゲットの幸せ者。
 鮎釣り師は釣れたら無邪気な幸せ者に、釣れなければ言い訳上手な哲学者になれるにひひ

 
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 ブリブリバリバリ、ギュンギュンポコポコ、次々と良型が釣り上がる。
 夢中になっていると、いつしか下流の川霧が上ってきた。

 すっぽり包まれ、周囲がかすむ。
 ギィーと怖気(おぞけ)たつ山鳥の鳴き声に、首をすくめて魔境を見上げた。

 ん・・目はてなマーク

 デデッ・デェ~タァ~ドクロ
 驚きすぎてコケかかった。

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 なんじゃぁこりゃー叫び
 おとり鮎の空中ブランコ。

 大きなハエがたかってるし。
 山紫水明にホラーな場面はいらないよぉ~。

 わぁぉ、落ちた。
 ひぇ~、こっちに流れてくるあせる
 くんな くんなぁ~走る人

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 とか・・・いろいろあったけど、腹時計が12回鳴ったので納カーン。
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 三時間で17匹釣ったもんねー、だ。
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 へへ・・この調子で昼からも釣ったら、30匹は超えるでしょう。
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 計ったら18センチクラスも何匹かおりましたゾイン。
 グゥ~。
 律儀に腹時計が12時半を告げる
。
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 機嫌良く昼食をとっていると、鼻の頭にポツリと水滴。
 パラパラ雨が降ってくる。

 なんとなく気分転換。
 川霧が気色悪いので場所変えしようとうろちょろしましたが、この日はどこも川霧だらけ
むっ

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 じゃあ、と隣の大塔川にまわってみました。
 河原を掘ると温泉が出てくるという川湯温泉。
 その河原で竿を出しておられる方もおりましたが、足元は温いのでしょうか、ねべーっだ!

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 ドシャドシャに雨あしが強まったので、観念して帰路につくことに。
 熊野路を愛車ぶっ飛ばかしながら、総括と自己批判とくしゃみが続く。

 とにかく、初めて行った四村川は良かった良かった合格
 こんどこそ、たくさん釣ってマドンナさんにカチンコスペシャルしてもらおうっとニコニコ

 それにしても、この谷口おとり店に張ってあった大爆釣が気になるんだよな~。

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マドンナさんのいる谷口おとり店はこちら。

より大きな地図で 谷口おとり店 を表示


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