指折り数えたらわずか7年前のことだ。
 若いのに調べ物をさせたらネットで探したと言う。ネットってなに? と訊くとパソコンですと答える。なんだ、最近はパソコンのことをネットと言うのか、とその若者に速攻レクしてもらい幹部会議に走り込んだ。

 渡された印刷どおりに説明。
 なかなか詳しいじゃないか、と皆から言われエッヘン状態。
 で、何で調べたのかね? と訊かれ、YAHOO!を・・・・・・ヤッホーです、と読んだ。

「ヤッホー? なんだねそれは」と幹部。
「ソフトの、あ、いやプログラムの名前です。あのヤッホ~(口に手を添えて)みたいな感じで調べたら直ぐに返ってきます。打てば響くみたいに。へへ」とボク。

「な、なるほど」と幹部。
「別名、検索・・サッチーとも言います」(確かさっきあいつがそんなこと言ってたな)
「検索サッチー?」
「ええ」
 と言いつつも、森田健作とサッチーが一緒になったみたいな変な名前で、やっぱ検索サーチンだったか? と思い直したが、そっちの方がもっと変だと思い、まぁだいたい当たっていればいいかと言語明瞭意味不明で突っ走った。

 ネットのサッチーのヤッホーでと、口角泡を飛ばし会議は終わった。
 ボクの株は上がった、かに見えた。

 職場に戻ってありがとう、と同じことを言ったら若い連中が爆笑する
にひひ マジッすか? と、すかがついたら敬語らしい。マジも魔女もあるか、あたりき車力のヤッホーよ。とやったら、ヤフーですよと笑うにひひ
 覆水盆に返らず。

「や・やぁふぅ~って・・・・・・そんな間の抜けた呼び方はないっ。ヤッホーでいい。歩くグローバルスタンダードとはこのオレだ!」と啖呵を切ったが、世界が許してくれなかった。
 YAHOO! はやっぱりヤフーだむっ

 くしょー、ヤッフ~でどうだ、と折衷案を模索した。が、これ以上意地を張ると職場の隠居部屋にぶち込まれるので観念した。

 後日、ヤッホーよりグルグルGoogleの方がくわしいぞぉ! と息巻く同輩を見て、上には上がいるものだと思った。




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