ホウさんに「シルキーダンサー」の話をしたところ、意外な展開となった。

 ホウさんはなぜか隠密に一人フィッシングショーに行っていたとのことだ。
 そこで、リミプロのソムリエとの異名を持つホウさん

 シルキーダンサーを手に取るや、なでる、振り回す、なめまわす、頬ずりする、クンクンと匂いをかぐ・・・など
丹念に確認行為を繰り返した挙句出た言葉が

「こりゃ2.25やない」
 だったそうな。

 そばにいた某テスターも
「ええ2.5から2.6ぐらいの感じで仕上げてますから」
 とのコメント。

「はぁ? なら意味ないじゃん。オラァ2.25が欲しいんじゃが。すでに2.5も2.6も持っちょんのに、2.5や2.6みたいな2.25の竿に仕上げられたんならオラァ買う意味ないじゃん。もっとオラァみたいにフニャフニャにせんかい」
 とホウさん心の中で呟いて、放心でシマノブースを後にした。

 トボトボと展示会場をさまよううち、ホウさんの頭の中に突如モクモクとした入道雲が現れる。
 するとその中から一匹の龍が現れドカンピュ!と天下にとどろくほどの雄たけびを上げた。

 ホウさんは全身金縛りにあい、そのあとのことは記憶にない。
 気が付いたらダイワのブースでメガトルクを手にしていたらしい。

 瀬田名人に優しくアシストされメガトルクをブンブン振り回すホウさん
「ワイいっぺん骨が軋むような釣りしてみたいねん。はは」
 と上機嫌。
「でしょでしょでしょ」
 と瀬田名人が言ったかどうかはわかりませんが・・・・・・。

「なぁガバチャはん、ワイなぁ、去年みんなが吉野川(徳島)でドカンピュドカンピュて楽しんだやろ。あれワイもしたかったんけど強い竿一本も持ってなかったねん。どんな竿がええと思う?」
「各メーカー出してますけど、要するに急瀬クラスでしょうね。早瀬でもいいけどドカンピュの季節は風が吹きます。風が吹いたらますます急瀬クラスがいいでしょう」



「ヒガポンがシマノのトリプルホース買ったって言よったけど、ワイやっぱダイワのメガトルクスペシャルがええなぁ」
「そりゃあ良いけど高いワ。高い竿は軽量化で折れやすいとも言われてますよ。釣り自体が荒っぽい釣りなので、ドカンピュ組はみんな安めの竿を選んでますね。だいたいそんな釣りは年に数回しか経験できませんしね。あんまり金をかけるのももったいないかと思います」



「なぁガバチャはん、またヤフオクでええの探しといてえな。ワイあばら骨がカランコロン鳴るような釣りがしてみたいねん」
「あ・・・はい。つか、この手の竿はヤフオクより新品で買値10万前後、もっと安いものでもいいかと思いますがね」

 てなこつで、ホウさんの竿選びは風雲急を告げた。
 フニャフニャから対極のカチコチ竿

 このミッションは
 さほど
 インポッシブル
 ではなさそうである。




星一家のフィッシングショー

 見ろ!

  急瀬の竿の曲がり具合を

       あぁっ 釣りガールが僕にウインクしたーっ♡

             (つか、明子はこんな格好でフィッシングショーには行かんか)


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