釣りキチさん子から譲り受けたこの本を読むうちに
私はかつて読んだ有吉佐和子の小説紀ノ川が読みたくなって20数年ぶりに読んでしまいました。
前に読んだ時とは違って今度は心にしみるものがありました。
それだけ私も歳を重ねたということでしょうか。
この小説は有吉佐和子の文体の美しさに尽きると思います。
ストーリーはごく平坦なのでよほどの活字中毒か文学好きでないと敬遠しておいた方が良いでしょう。
若い人が読んでも面白い本ではありません。
茜屋流鮎師の故小西島二郎さんがこの紀ノ川を原作にした映画に船頭役として出ているというのでDVDも買ってしまいました。
が、ここで本がだめなら映画で見てみようか
という方はこれまた小説を読んでからでないとこの映画はさらに全然面白くありません。
私は、小説のあのシーンがどのように映像として再現されているのかという興味で最後までくぎ付けでしたが・・・。
でもやはり映画は小説を越えられません。
何とか映像にして小説にならべたのは松本清張の「砂の器」と森村誠一の「人間の証明」ぐらいだったんじゃないでしょうか。
松本清張の「西郷札」も良かったけどこれはもともとストーリーが面白かったので。
昔の紀ノ川がどうであったか・・・。
そんな目でこの映画を見てみると少しは味が出るのかもしれませんね。
冒頭の昔の紀ノ川を船で下っての嫁入りシーンは優雅です。
紀ノ川の嫁入りは流れに逆ろうたらあきまへんよし。
上流から下流に嫁がなあきまへんよし。
という祖母の考えを受け入れてのお見合い結婚です。
それが撮影されたのは、なんと茜屋流鮎師たちが腕を磨いてきた紀州徳川家の御漁場である妹背の淵でした。
そう! 茜屋一統の伝統を守る小西さんのお宅の前( ゚Д゚)
今季尺鮎を求めてシャカシャカとマジカル・モリケンが上って行った浅瀬が昔はだだっ広い淵だったのです。
ガバチャはしんどいので途中で引き返してきましたが( ゚Д゚)
そして私たちが尺鮎で賑わったのは蛇島をはさんだその左岸側に当たります。
下の写真が当時の蛇島にわたる橋から下流を眺めた風景で駐車場の下辺りになりますが、明らかに川幅が今とは違って狭いです。
これは河川改修で両岸の岩を砕いて拡張工事をしたため昔と今では川幅が大きく違っているのです。
昔は水量もあったし川幅が狭いということはもっと押しの強い流れだったに違いありません。
今季プロセレクトのFWで尺鮎を上げて皆を驚かせたなんつれジュニア。
昔の川相なら即プッツンか強い糸でも使っていたならプロセレクトはバキバキの真っ二つだったでしょう。
こんなことをひとりチビチビやりながら思いめぐらせ楽しめるのも
茜屋一統の末裔である釣りキチさん子のマネージャーとお知り合いになれたおかげです。
そして釣りキチさん子と一緒に鮎釣りができるようになったおかげだと思います。
この出会いに心より感謝いたします(*´ω`)





