有田川ダム上
濁りがなかなか取れませんネ。
こんなにも増水が続いたら鮎の食べるコケはありません。
鮎はどうしているのかというと
流れの緩いところで耐え忍んで流れてくるものを何でも口にしていると言われています。
もともと鮎は「いいかげんな草食」であり実は虫でも何でも食べる雑食なのです。
なので、熊野川の餌釣りをすると鮎の性格が変わってしまというのはそれに当たりません。
と、専門家の方が昔おっしゃられていたことを思い出しました。
私がまだ30歳のうら若い頃に徳島のスナックで専門家の先生と酒を飲んだ時の事です。
夜も更け先生はタクシーを呼んでホテルに帰ることに。
私はもう少し飲んでいきますと、先生を見送りました。
店の名前はドリーム。
そこのママさんは全国親子水着大会で優勝したといつも自慢げにその記事の載ったフライデーを見せてくれます。
私より10歳ぐらい年上でしょうか。
なかなかの美人です。
「そりゃあ鮎だって食べるもんがなくなったら何でも食べないと死んでしまうもんな。人間だって昔の飢饉の時は何でも食べて生き延びたんだよね」
「たしかにそうよね。父の話では終戦後は食べ物が無くて徳島あたりじゃみんなオチャンポ貝をたべて生き延びたらしいわ」
「オチャンポ貝?」
「ええ、この地方でオチャンポ貝って言うわ。ほらフランス料理のムール貝よ」
「ああ、ムラサキイガイの事かい」
「ええ、あれが女性の・・・・に似ているのでしょう・・・」
とママは言ったなりうつむいて赤面した。
(どうやらこの地方では女性の大切なところをオチャンポと呼ぶらしい)

私がにんまりしてグラスを傾けるとママはカウンターから出て私の横にしんなりと腰をかけた。
ママの豊満な胸が私の肘に当たる。
「そ、そのオッチャンポ貝とかっておいしいんかな」
私の声は上ずりグラス持つ手は震えている。
「人によるんじゃないかしら・・」
そう言うとママは口元を緩めて続けた。
「一度食べてみますか・・うふふ」
と隣からの妖艶な視線が私のハートをとらえ貫いた。
ゴクリと息をのんで椅子から転げそうになる。
カラリンコロリン♪
突然店の扉があく。
振り向くと後輩のkとМだった。
二人は私とママの様子を見ると
「あー、先輩お取込み中のところすいませんでしたー」
と慌てて店の扉を閉めようとした。
「おいっ、帰るなよ。俺に付き合え」
そう言って心にもない言葉を投げかけ後輩を引き留めた。
結局、私はオチャンポ貝は食べずじまいだった。
が、それでよかったと思っている。
もし食べていたら、今頃は鮎釣り人生とは違う道を歩んでいたのかもしれない。
ガバチャからの教訓
皆さんもいくら飢えているときでもオチャンポ貝は易々とは食べない方がいいと思います( *´艸`)

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