11/14(土)
義父と息子二人の四人で、和歌山港にアジ釣りに行った。
曇天で今にも雨が落ちてきそうだ。
南方の雑賀崎が真っ白に霞む。
雨がこちらに向かってきた。
四人ともフードをかぶる。
と、義父と長男がなにやら騒ぎはじめた。
寄ると、義父の竿がピリピリと電気が走って持てないという。
そんなバカなと触ると確かにピリリときた。
近くの釣り人に訊くと怪訝そうに首をかしげられる。
「デンキウナギでもいるんかな。釣れんし場所かわるワ」
義父は苦笑いで竿を担いで移動し始めた。
長男が「おじいちゃん持ってあげるわ」と竿に触れたとき、パンッと電気の衝撃が走り竿が転げ 落ちた。四人とも目を見合わせ呆然だ。
どうしようもないので、私が近づいて足で踏んだ。ペンチを取り出しリールを外す。
リールと糸が原因ではないかとの見方だ。
が、それもあり得ないと思い、義父の服装を尋ねてみる。
義父は「いつも着てるやつじゃが」と強まった雨に目をしばたたかせた。
はて? そう言いながら私はリールを外し竿をたたんだ。
もうピリピリはしない。
なんだったのかわからないが、全然釣れないので場所移動することにした。
四人とも竿を立てて堤防の上をとぼとぼ歩く。
いつの間にか雨はやんでいた。
見上げると通り過ぎた暗雲が、帯のようになって北の方に流れていく。
あの雲が通り雨の原因だ。
この日、アジはさ っぱり釣れず、全員で10匹程度の貧果に終わった。
帰宅して、竿のピリピリをネットで調べた長男が「マジッすかーッ」をパソコンの前で声を上げた。
寄って画面を覗くと、釣り竿のピリピリは落雷の直前、とある。
ま、マジすかーッ! と私も若者言葉で驚いた。
「なんでおじいちゃんの竿だけきたんやろ?」と次男。
後で調べたら、義父の竿だけカーボンで雷注意のシールが貼ってある竿だった。
森田さんのお天気サイトを見ると、質問コーナーに落雷しなかったのは幸運だともある。
思い返したら背中がゾッとが冷えた。
きっと死に神様が、無知で全く怖がらない四人にあきれてそっぽを向いたに違いない。
そう「無知との遭遇」で救われたのかもし れない。
冗談はさておき、落雷の前兆と知っていたらこのときの恐怖はいかばかりのもんだったでしょうネ。
四人ともデベソかくしてワーワー逃げまくってたかな。
来シーズンは三途の川で鮎釣り、なんてシャレになりませんしね。
ちゃんちゃん(ToT)
天国に行けたらこの人に会いたいなー

この人にも会いたいにゃー

死なんでもこの方法があったか

