ヘンリーに行ったら、じゅんこママもピアノのK先生もおらず、りっちゃんがいた。
K先生がいないのでピアノががら空き。
で、りっちゃんに、いつものブラームスの「愛のワルツ」をリクエスト。
かつて、全日本ピアノコンクールで最優秀賞を取った腕前はいささかも衰えてません。
じんわりとバーボンが染みてきた。
音楽のおの字も知らなかったボクですが、3年前のある日、酔っぱらって行きつけのスナックに行こうとして階段を踏み外し、転がり込んだのがきっかけでこのヘンリーに通い始めました。
で、りっちゃんに出会って、クラッシックなど聴いてみるようになりました。
横に座ったりっちゃんに、ふとト音記号の書き方など教わり、遠い記憶を呼び覚ましました。
小学校1年か2年の頃、学校帰りにある家の塀に大きなト音記号を石でいくつも書きまくって、叱られたことを。
母に手を引かれその家の老夫婦に謝りに行きました。
ボクはたたかれるのではないかと、首をすくめて上目遣いでその老夫婦をちらちら見ていました。
意外にもおじさんは「おおきくなったな、はは。元気でよろしい」と目を細めてくれました。
横から母の手が伸びてきて「ちゃんとあやまりなさいっ」と首が地面にめり込むぐらい押さえつけられました。
あとで知ったのですが、そこのご主人は実はボクの名前をつけてくれた方でした。
あのト音記号の跡・・まだ残っているのかな。
若干のペーソスも入って、りっちゃんの鍵盤をはじく指がやたら妖艶に見えてくる夜更け前。
ベートーヴェンの「月光」が奏でられたら、閉店の合図です。
5月1日に鮎釣りが解禁してから、ずっと頭の中で鮎が泳ぎまくってたけど、少し落ち着いた感のある6月。
トリスのおっさんだけが、ずっとボクらのことを見ていた・・穏やかな夜でした。
ブラームスの「愛のワルツ」 なんかおちつくんだよなー(^^ゞ
ショパンのこれも良い曲だけど、りっちゃんにはあまり弾いて欲しくない曲名だよな(--;)
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