前記事の続きで、豊ノ島を仕留めた後に執拗に瀬を引いてたらググンッと当たりがあり、けっこうな引きだったので少し下がって抜いたら大きなボウズハゼでした。
高知の安田川では「ミミナシ」と呼びます。
この通り、タモ網に収まりきらないほどのサイズ・・へへ、どんなタモ網やねん。
卵を持っているのかおなかが膨れています。
下流では鮎のおとり掛けにさんざん掛っておとり鮎をグロッキーにさせます。
が、こんな上流部で掛けたのは初めてです。
知る人ぞ知る話ですが、実はこのミミナシで友釣りができます。
ミミナシも鮎のようにケンカをするみたいですね。
ガバチャも数年前に一度試したことがあります。
それは、ミミナシの猛攻でおとり鮎を2匹ともグロッキーにされて鮎の友釣りが続行不能になったからなのですが。
だいたいの方がそのような局面で、おとり鮎をミミナシに変えただけのスタイルで「ミミナシの友釣り」に移行するようです。
まず、掛ったミミナシの腹の方にある吸盤をハサミで切って機能しないようにします。
後は、鮎の友釣りと全く同じで鼻カンを通しイカリバリ付きの尻バリを刺して瀬に送り込みます。
ガガンッダンダンと当たりは強烈で鮎と全く同じ感触。違うのはその後、一、二度根掛かりすることです。
が、根掛りは正確に言うと掛ったミミナシが水底の石に吸盤でくっつくものなので竿を立ててしばらくすると外れます。
これが瀬釣りだけではなく、やってみるとトロ場の泳がせ釣りでも掛るので笑いが止まりません。
釣ったミミナシはヒキブネに入れる必要はなく、そのままタモ網にためていても死なないので楽ちんです。
その時は、二時間ほどやって丸々太ったミミナシを50匹ほど釣りあげました。
家に持って帰ったら、オヤジが「こりゃあ、鮎に負けんばあうまいぞ」と喜んで甘煮にしてましたが、身はぷりぷりの白身で卵も大きくおいしかったです。
大きいのは串に刺して塩焼きにしたりしてました。
ボクが子供のころは台風で大水が出ると、大人が大きなタモ網を持ってミミナシをすくいに行っていたのを覚えています。
その様子を見に行きたかったのですが、川が増水して危ないからと両親に止められて一度も目にすることはありませんでした。
聞いた話では、泥濁りの増水の中に上流を向いてタモ網を構えておくだけの漁なのです が、時には大きな鮎が捕獲されることもあったようです。
オヤジが行く時には、きまって「おらも連れて行って」とダダをこねました。
たいていオヤジは「まだサンカクテンに雲がかかっちゅうきに子供は家の中におれっ」とボクを一蹴するのでした。
実家から望むサンカクテン(写真中央の三角形の山)は今も昔も変わっていません。
今シーズンの最後に掛った、たった一匹のミミナシに幼き日の記憶を呼び覚ませてもらいましたワ。
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