ボクの職場は8階のビルの5階にある。
 5階のボクの職場に栗色の髪をウェストの辺りまで伸ばした女性がいて、先週その娘とエレベーターで二人っきりになった。

「おはようございます」とボク。
「おはようございます」とニコ顔で彼女。

「今日はちょっと寒いですね」とボク。
「ええ」とニコ顔で彼女。

 手に大きな書類を抱えていたので「朝から会議ですか」と訊いたらチョーニコ顔でなんか意味ありげに「あのぉ、違うと思います」と彼女。

「はぁ、あそう」と返すも、彼女の返事とチョーニコ顔がなんか意味ありげー。
 ボクの顔になんかついてるんじゃないのかえっ
 若い頃にはキスマーク事件なんかもあったからな、とボクはエレベーターの鏡の方に振り向いて両手で顔をぬぐったりしながら顔面点検にいそしんだシラー

 と、「あのぅ、私7階にこの四月から勤めてます。5階に双子の妹がいまして・・・」と彼女。
「なぁぬっ!」
 顔面点検の手を止め、ボクは目をパチクリしながらその娘の顔をジーッとのぞき込んだ目

「あ、あんた似すぎぃ~」と指をさすと「だって双子ですも~ん、はは」だと。
 その娘の話では、1階の食堂などで5階の職場の方からよく話しかけられるとのこと。

 そうだな、そんときゃ「それはゴカイ(5階)です」と返してやったらどうだい、と言ったら彼女はクスクスと体を揺すって笑い続けたのでした。
 にゃははべーっだ!チョキ




 あんまり似すぎててパラレルワールドに迷いこんじまったのかと思ったぜ叫び



 このオッさんにも双子ちゃんを見せてやりたいぜべーっだ!



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