ある出張の帰りに新横浜から新幹線に乗った。
発車してしばらくしたとき車掌さんがボクの乗ってる車両に駆けつけた。
やおらボクの斜め前の前列でしゃがみ込んでなにやらごそごそやり始める。
キャーと言う女性の悲鳴。立ち上がるおじさん。
周辺のみんなも何事かと立ち上がってその様子を見る。
車掌さんは腰を屈めて「あっ、こら、いてぇ、ちょっとー」とか座席の下の方に手を突っ込んでいる。
「写真撮っとけ」と乗客の笑い声。
真っ赤な顔をしてやっと立ち上がった車掌さんの手に持っているものを見てみんな絶句した。
亀だ!しかもデカイ
大鍋のふたほどの大きさの甲羅にグロテスクな曼荼羅模様の顔や手がうごめいている。
な、何で新幹線に亀?
ボクも他の乗客も目が点になった。
車掌さんは顔を背けながら両手でしっかりと甲羅を持って駆け去って行った。
しばらく乗客のどよめきがおさまらない。
落ち着きをとり戻したボクは、ふっ、おもしろいこともあるものだなと缶ビールを開けた。
一口含むと、きっと誰かの持ち込んだペットが逃げ出したんだろう、と小さくひとり言を言って柿の種をかじった。
二口、三口とビールがウマイ。
んん、でもまてよ・・・とさっきの亀のことが頭から離れない。
うん ひょっとしたら亀さんの足ではとうてい間に合わない用事が西の方であって、自ら新幹線に乗った可能性もあるんじゃないのか。ボクが一日千里を駆けたい夜があるように・・・・んなわけないか。
と、これまた小さくひとり言を言ってにやついた
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周辺のみんなも何事かと立ち上がってその様子を見る。
車掌さんは腰を屈めて「あっ、こら、いてぇ、ちょっとー」とか座席の下の方に手を突っ込んでいる。
「写真撮っとけ」と乗客の笑い声。
真っ赤な顔をしてやっと立ち上がった車掌さんの手に持っているものを見てみんな絶句した。
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な、何で新幹線に亀?
ボクも他の乗客も目が点になった。
車掌さんは顔を背けながら両手でしっかりと甲羅を持って駆け去って行った。
しばらく乗客のどよめきがおさまらない。
落ち着きをとり戻したボクは、ふっ、おもしろいこともあるものだなと缶ビールを開けた。
一口含むと、きっと誰かの持ち込んだペットが逃げ出したんだろう、と小さくひとり言を言って柿の種をかじった。
二口、三口とビールがウマイ。
んん、でもまてよ・・・とさっきの亀のことが頭から離れない。
うん ひょっとしたら亀さんの足ではとうてい間に合わない用事が西の方であって、自ら新幹線に乗った可能性もあるんじゃないのか。ボクが一日千里を駆けたい夜があるように・・・・んなわけないか。
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