月日は流れて昨年、ちょっとした出来事がボクにあった。
 
 鮎釣り中に河原でコケて足を骨折。
 右足のかかとをつぶしてしまった。
 
 ギプスで松葉杖のボクは情けなく縁側でジッとしておくしかなかった。
 そこへ現れたのがあの野良猫。
 
 かつての俊敏な動きはなくノソノソと歩いてくる。ボクと目が合うとピタリと足を止めた。ジッとにらみ合う両者。何年ぶりの対峙だろう。

 ボクがギプスに手を置いて視線を緩めると、安心したのかまたこちらに歩み寄る。その緩慢な歩みにおまえも年をとったんだな、といささかの同情がわいた。

 気持ちが伝わったのか目の前まで来るとニャ~と鳴く。
 積年の恨みとばかり松葉杖でひと突きでもすれば簡単に片が付く至近距離。そこでニャ~と鳴かれたら仕方ない。

 腹減ってんのかおまえ。とふと、食事を与えられるだけの今の自分と重なった。重たい体を松葉で支えて片足で立ちあがる。

 確か鰹節があったなと、ケンケン飛びで台所に。とっ、ウワー。ドンガラガッシャーン。高さ5センチもない敷居にけつまずいて頭からゴミ箱に突っ飛んだ。

 二階で本を読んでいた家内が駆け下りる目
「だ、大丈夫かいなおっさん?」のぞき込む家内。

「猫が~」と突っ伏したままうめくボク。
「猫~?」家内が振り向いた時には、すでに野良猫は驚いてどこかに逃げてしまっていたかお



クルミのおねだりのニャ~を聞いてやってください音譜



記事を読んで良かったと思った方は
ポチッと押してくださいにゃ~ダウン
    


  超燃える鮎友釣り もヨロシクグッド!