先だって、アジが背掛かりした有田川近くの漁協のないH川のことを書きましたが、もう少し続きを書いてみたいと思います。
噂に聞いて前から一度行ってみようかと思っていたのですが、とある方からこのような話を聞いて躊躇していました。
「あの川は鮎はぎょーさんいるけどややこしいからやめとけ。人に聞いた話やけど、漁協はないがH川を守る会とか言うのがあって、友釣りしていたら降りてきて3000円取られたとかいう話もある。なんでも、堰堤を上れない鮎をすくってそれを上流域に放している人たちが守る会と称してやっているようだ」
なるほど。
と、その話を聞いたときには、そんなややこしいことを押してまで行くような川ではないな、と釣行の気が失せてました。
その後、増水続きでいつも行っている川が釣りになりません。
あるおとり屋さんの話では、そのH川は小さな川なので増水してもすぐに収まるようです。
それに、オール天然遡上なのでアタリはイイとのこと。
おまけに入漁料がいらない。
そんなこともあって、近辺の川が増水して竿が出せない時のスペア川として、知っておく手はあるなと思い始めました。
ついに、下見のつもりで出かけます。
有田川からは車で半時間かからないぐらい。
国道沿いの橋の下に見えます。小さな川。あちこち見た範囲では、9メートルの竿は必要ありません。魚影はめちゃめちゃ濃いというほどではありませんが、群れ鮎の中に20センチクラスもちらほら見えます。
下流から3カ所目ぐらいの橋からのぞき込むと、4、5人がタテ網をしていました。鮎はたくさんおりけっこう取れているようです。
こんなこともできるんやな、と見ていたらパトカーが来ました。
降りてきた若い警官が急ぎ足でガバチャに駆け寄り、
「あなたですか、鮎の変わった釣り方をしていると通報されたのは?」
と汗だくで問いかけます。
「ん? いんや」
首を横に振ると、警官が橋の下を覗きます。
4、5人のグループは気づかず黙々と鮎を捕ってます。
「これかなー釣りって? これって釣りですかね?」
と警官が訊きます。
「これは釣りではないですね。網の漁ですね」
そう返すと、
「かわった釣り方って言ってたもんなー」
と警官は首をかしげ、誰かに携帯で電話をし始めます。
はぁ、はぁ、なるほど、と短く受け答えし電話を切ると、
「これでしたわ、これ。ご協力ありがとうございました」
と変な笑顔の警官。
ご協力って、言われるほど協力してないけど。
「ところで、ここは友釣りしていいのですか?」
せっかくなので警官に訊いてみました。
「はい。友釣りという釣り方ならどこでやっていただいてもけっこうです」
例の3000円取られたとかいう噂話をすると、「そんなことはありません」と汗を拭き拭き憮然たる表情でキッパリ。
ただし、漁期があって確か4月1日~11月末までだとか言っていたような気がしますが、正確なところは覚えてません。それ以外は罰金があるとか。
「で、友釣りはだいたいどのあたりで釣れますか?」
とのガバチャの問いに、
「私は全くやったことがないのでわかりませんが、ここから下流で釣り竿を伸ばしてる方は何度か見かけました」
と警官。
「ここのシモの」
「ええ、この一つシモの橋の堰堤のところです」
よしっ、とそこに行って、アジに引き回され大ナマズにぶち切られました。
まぁ友釣りを知らない警官に、友釣りのポイントを聞いたのがそもそもの間違いでしたが。
結局、あのタテ網のグループはどうなったのでしょうか。
今、どこでも天然遡上の鮎が貴重になってきています。
資源保護の観点からそれを守らなければならないという者と、有効利用して楽しみたいという者の折り合いをどのようにつけるのか。
調整機関としての漁協がない川はどのようにしていったらよいのでしょうか。
特に、産卵期の鮎を根こそぎ捕られだすと瞬く間に遡上鮎は枯渇します。
最近のブログなどでのアナウンスメント効果は、地元の人にとってはやっかいなことなのかも知れません。
えっ、この記事事態がそうじゃないかって。
ノンノン。
ガバチャにして二度と行く気になれぬと書いた川です。
まあいろいろなことを考える人がいるので油断はできませんが、ガバチャとしてはこの川への向き合い方に警鐘を鳴らす気持ち、で書いているつもりです。
ちょっと大げさかなー(*´Д`)
正直なところは、あんまり釣れなかったし(笑)
型の良いのがよく釣れたらきっと記事にはしてなかったはずですが(笑笑)
ガバチャとはそんな俗人レベルの鮎釣り師です(笑笑苦笑)
ただ今は、ホントにこのような川は流域全てをサンクチュアリにしてもいいのではないかと思ったりもしています。
極論過ぎるととがめられれば、期間もエリアも最小範囲で限定して友釣りに限る。
個人的には、友釣りで釣り上げる鮎の数は、全体の遡上量からすればたいしたものではないと思ってますので。
いずれにせよ、無法地帯と呼ばれるような乱獲がまかりとおるようなことのないように、漁業権のない川でも何らかの規制は必要になってくると思います。
これは、鮎に限らずウナギもカニも。
最近、日本一汚いと言われた、大阪の大和川に鮎が遡上しているとのニュースを見ました。
様々な分野での自然再生の取り組みが、複合的に効果を上げた好事例かと思います。
このような川は、鮎の生態環境の回復をじっくり待ってから利用を考えるべきではないかと思います。
H川でも規制と利用のバランスをうまく取って、いつまでも天然遡上の鮎が押し上ってくる川であってほしいものです。
そう、パトカーの出動のない川として鮎に元気よく泳いでほしいものです。
ま、そのようなことを思っただけでも、今回出向いたかいはあったと思います。
個人的には、再びこの川に友釣りに行きたいとは思いませんが。
天然遡上鮎がありあまるー

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